ご挨拶

私が18年間在籍した宝塚歌劇団には、専門のヘアメイクがいません。

舞台に立つ一人ひとりが自分の顔と向き合い、公演ごと、演じる役ごと、さらに自分の顔や個性に合わせてセルフプロデュースをしながら、メイクもヘアセットも自ら行うのです。

生まれ持った顔、鏡に映る自分の姿、客席から見たときの表情。
それらすべてと真っ正面に向き合い、どうしたら美しく見えるか、何をしたらキレイになれるかを研究していく。
そうやって、私なりの「美の哲学」が培われていきました。

「美」を語る上で、メイクは欠かせないものです。

私は宝塚歌劇団で男役として活動したあと、
ヘアー＆メイクアップアーティストとして事務所を経て、自分で独立しました。

ありがたいことに、現在は、美容系の雑誌で特集を組んで頂き、連載ページを持たせて頂き、たくさんの「今」を象徴する女優さん、タレントさん、モデルさんのヘアメイクを担当させて頂いております。

もちろん古巣である、宝塚歌劇団の舞台メイク、公演ポスター、舞台のヘアメイクのディレクションなど、たくさんの場でも、経験をさせて頂いています。

私が、ヘアー&メイクアップアーティストに転身したのは、女優やモデルのメイクを手掛けたかったからではありません。
もちろん、第一線で活躍されている方を担当できることは、とても光栄なことですし、たくさんの刺激を頂いてます。

けれど、「メイクを通してキレイになってほしい」
「キレイに変わることで、希望や、自信を持ってほしい」と、私が心の底から思うのは…。

本当はいくらでも美しく輝けるのに、磨き方を知らない。

そんな女性達なんです。

女性はいくらでも、美しくなれる。
外見だけじゃありません。
自分に意識を向けるということは、自分を愛するということ。
「私は必ずキレイになる」と信じることで、
美しさや自信、そして幸せを引き寄せることができるのです。

このことを、知ってもらいたい。

今迄たくさんの雑誌や自分の著書を通して、さまざまな形で伝えてきたつもりではありますが、
実際に、貴女のお顔と向き合ってキレイになれるとっておきの美容法、メイクの正解、ご自分にあったヘアー&メイク。

責任を持って 貴女にお伝えします。
あなたは、宝石の原石です。

自分の愛し方、磨き方さえわかれば、必ず美しく変わることができるのです。

眠っているあなたの魅力に気づいてください。

　　　　　　  　　　2017年  11月初冬
      　　　　　  　　　CHIHARU

＜CHIHARU PROFILE＞

ヘアメイクアップアーティスト。

love me 塾 主宰

1986年 宝塚歌劇団 第72期として入団。雪組と花組に在籍し、男役スター、矢吹 翔(やぶき しょう)として活躍した。

在団中からメイクの勉強を始め、国際ライセンスを習得。2004年に退団したあとは、プロのヘア&メイクアップアーティストとして独立。
「見られる」立場としての経験を生かして、個々の魅力を引き出すメイクを得意とし、その時代に活躍するタレント、女優、俳優、モデル達に絶大なる信頼を得る。

現在は、雑誌の表紙や女性誌のビューティーページ、CM撮影のヘアメイクのほか、宝塚歌劇団の公演ポスター、カレンダー、写真集、舞台のヘア&メイクアップのプロデュースを始め、美容セミナー、メイクアップライヴ、講演、TV出演など、幅広く活躍している。